18歳人口の減少に伴い、平成21年度の定員割れ大学の割合は4割強、短大は約7割となっています。また、平成20年度の帰属収支差額がマイナスの大学法人の割合は44.3%、短大法人は55.9%とさらに悪化しております。私学経営は今後一層厳しさを増していきますが、この荒波を乗り越えられるかどうかは、ひとえに教職員の意欲とパワーにかかっております。
一方で大学は、これからの日本の国際戦略、科学・技術立国戦略、人材育成戦略を担う重要な存在として、社会からますます期待されています。そこで今年度の改訂版では、平成21年12月30日閣議決定の「新成長戦略(基本方針)~輝きのある日本へ~」より、大学関連部分の抜粋を参考として入れました。
また、平成23年度からは、設置基準の改正により、大学や短大は教育課程に職業教育(キャリアガイダンス)を盛り込むことが義務化されることになりました。これに関連して、ⅩⅡ章「大学における教育改革の現状」の中で、大学におけるキャリアガイダンスの実施についても加筆しました。
本書の内容は、新任の教職員に知っておいていただきたい必要最低限の基礎的な知識を網羅し、入門書として編集しましたが、ベテランの教職員にも用語解説等を利用して辞書がわりに活用していただけるものと期待しています。本書が大学の日常業務を遂行する上で欠かせない教職員の必需品となり、常にお手元において有効にご活用していただければ幸いです。
日本私立学校振興・共済事業団
私学経営情報センター
参事 比留間 進
<目 次>
1.私立学校(大学)の歴史的背景 2.学校法人および大学とは 3.学校法人会計とは
4.私立大学等経常費補助金とは 5.国公私立大学を通じた大学教育改革の支援
6.文部科学省とは 7.会計検査院とは 8.大学の組織 9.大学の入口 ―大学入試(受験)―
10.大学入試に纏わるあれこれ 11.大学の広報 12.大学における教育改革の現状
13.学校と個人情報保護法 14.大学の社会的責任
・参考「新成長戦略(基本方針)~輝きのある日本へ~」(平成21年12月30日閣議決定)より、
大学関連部分の抜粋
・用語解説 ・知っているようで、知らない文書の常識